キルリアン写真の胎動/
 
おれの排泄が不同律していた

真空パックに詰められ
奴隷船のように畳毎に埋葬される
母がハヤシライスを食っている
父がハヤシライスを食っている
タイミング同じ、制服が茶けてくる

積み重なってはいない
埃はかぶったかもしれない
破裂した女生徒は端から見ると
オイルランプみたいだ
彼女は惑星の地獄だ

心は凍り付いている
壊死する全身が宇宙だろう
心臓は公転する
定期的に配置を変えざるを得ない孤独

つまようじは爪にもなかった
歯はすでにフェラチオのために抜いた
おれはエッジが丸くなっていた

目玉と足が退化する
手は縮こまるために使う
黒電話が鳴っている
鼓膜のそばで耳が腐っている

鼓動が化学繊維に張り付いていく
心臓に恋をした腐敗が近づく
おれはとうにおれして
頭のない馬が盛って
おれの膿を溺れる
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