月のミゾレ/
灰泥軽茶
まっくらな森の中で
凍りついた花を
少しずつ溶かす月の明かり
決して優しくもなく暖かくもないが
あなたのためならばと照らす
ハノサキユビサキ
ハナビラクチビル
沸々と命が流れていき
淡い閃光ヒラヒラ仄かなジワジワ
月のミゾレが降ってきて
さぁこれで息吹き目覚めなさいと
そっと耳元で囁く
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