恋の囁く音がする。/
永乃ゆち
愛は静かに燃えている
いつも静かに
夢は激しく脈打っている
いつも激しく
笑顔は正しく輝いている
いつも正しく
では、それは何の為?
優しさに紛れて
泣けないでいたあの夜の
それでも強く胸を満たす
熱い感情の為に
ずるさと言ってしまえばそれまでの
あなたの輝ける博愛の為に
だから私
愛と夢と笑顔を
決して手放さない
決して手放せない
夜が降りてきて
音が消える頃
恋の囁く
柔らかな言の葉たちが
ゆっくりと
地上を埋め尽くす
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