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電車同士すれ違った残像でも
君を探して見つけることができる
自信があるくらい

君を思って今夜は月がきれいですね
なんて呟いたりするくらい

たったそれくらい

好きなんかじゃないさきっと

よくあるラブソング
「君」には無意識に君が当て嵌まる

いやいやいやないないない

素直になれと言われても
ないもんはないんだもん
ってなんで言い聞かせるのさ自分
脳内会議は感情が制圧役立たず

いつもなぜか叫んでる胸の内
打ち明けられたらどれだけ楽だろう

夢の中で霞む君の形した幻

会いたいのは
そんなものじゃないのとかも
知ったこっちゃない

ふと思い出す笑顔
下がる目尻胸に痛み
なにこれあり得ない

もう会えなくたって
別に苦しくも悲しくもないし
幸せになってほしかったり
僕のこと想ってくれてたらなぁ
なんて思ってない

あーもうなにこれ胸が痛い

あぁ、でもただ、

今夜も月が綺麗だね
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