Your sentence/Debby
ずっとたくさんの言葉を費やして生きていくだろう。昔、誰かがこんなことを言っていた。
「人は死ぬ、仔牛のために書く」
この言葉は正しくない、また正しくあってはいけない。君はそう考えて欲しい。君の言葉はどこかへ消えていくだろう、音も立てず消息も知らせず、小学生の頃のあの懐かしいともだちみたいにどこかへ消えてしまうだろう。だけど、君はいつかどこかでそれを思い出す。それが祈りの形だ。人は死ぬかもしれない、それでも君は仔牛のために書いたりしては、いけない。
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