土の下で/
蒼木りん
土の下で手を繋いでいるのね
わたしたち
なら
見上げても見えないような
あの観覧車に乗ろう
高く 高く 昇ってゆこう
神様しか
見ていなかったキスが終わったら
降りてゆくのを
何も言うことなく
感じていよう
ただ
この繰り返しをしたい
いつのまにか
手が離れていても
気づかなくなるときには
その手は
互いに木の根になっていればいい
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