akari/船田 仰
朝はヘッドフォンごしにクラクション
昼は靴音ごしに君のにおいです
電線はいっつもいっつも空にからまらないことを誇る
あまりにも分かり安すぎるから
絶対その痛みを認めたりしない
サイズがあわないみたいに
淋しい夜のピースは24.5くらいかなあ
だれかの水溜りに片足つっこんだまま
すごくジャジーな声が聞こえる
何にも染まらない
この空虚はシェルターをかけられて
いっつもいっつも手触りは最悪で
一体どういうつもりで
希望だとか言うんだろう
逢いたい逢いたい今すぐここに来てください
きみを信じている妄想
ヘッドフォンごしにからまって
電線に笑われたって
どうってことないんだから
自転車のあかりくらいなら
まっすぐでもまぶしくないんだから
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