夜の駅/
朧月
逃げ出したいとおもっているのに
夜の駅はさみしくて
こわくてひとりでいられない
なぜ降りてくるひとは
みな表情がないのだろう
君がもし待っていて
くれたらいいのにと
ばかに明るい自販機が
うらめしく思える
明日へ乗り換えて
そのままゆければいいのに
流されることなら
慣れてるあたしは思う
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