酔いどれカンタータ。/うわの空。
 

どでん、の大怪獣

おとなに、なりたい
わたしの獣、


不渡り手形のよう、な
今夜
消化不良のカンタータ
語るべき旋律はゆらぎ
唱歌のサビに似た
主観を廃したモラルは黙す

小さなこども、の
わがままみたく
わたしは
盲目にな、り

暗黙の融通をきかせて
の、沈黙、に
問う


10万キロの血管を
凍結に導き、

望まれないことを
望まないようにと
望んでいる

どでん、の大怪獣


酔いどれのモラルと
交際してゆく、から
ますます
カンタータ、はゆらぐ



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