挽詩/葉leaf
 
人生という苦手な課程を落第し続けた僕の
その沢山ある蝶番のうちの
どこへと君は紛れ込んだのだろうか
君は笑っているね
君はすべてを笑っている
君は人生とも社会とも言葉とも
笑顔で向き合っていた
その笑顔の裏に隠された
失意や絶望や悲しみを
僕はついに君から発掘できなかった
何もかも
肺腑の底も空になるまで
吐き出してよかったんだよ
辛いとか面倒だとかわけわかんねえとか
君は何もかも整え過ぎた
溢れるもの余分なもの醜いもの
すべて削ぎ落とした
僕は涙のなかに混ざるあらゆるものを
取り除こうとしたが
思い直して君の分まで汚れようとした
この涙にすべてを混ぜていこうと
君よ
2011年はまだ君のなかで燃えているか
僕は2012年の灰色の空の下で
澄み渡った感傷に冴え冴えとしている

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