かくれんぼに吹く風/
たもつ
かくれんぼの鬼になって
数を数える
風は吹く
髪に、顔に、肩に、影に
片側通行の海岸通りを
傘が飛ばされて、わたしは
過去を軽くしようと思う
限られた時間と
可能性の中で
家族が遠くから呼ぶ
帰る支度を始める
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