ボーダー/
こういった
街をかき混ぜた風が
雲を溶かして
太陽に飲まれていく
出来るだけ優しくて
バラバラな想いで
音のない一瞬に空が
鼓動を溶かして
内側に脈打っていく
出来るだけ優しくて
不確かな希望を
出来るだけ悲しくて
遠すぎる空に浮かべよう
立ち上がり深く息をして
右足 踏み出す
水溜まりは まだ淡く
揺れたまま
逆転した世界は どしゃ降りの中
誰のせいでもなく
ただ 羊が過ぎ去った
僕の歌
戻る
編
削
Point
(3)