ボーダー/こういった
 

街をかき混ぜた風が
雲を溶かして
太陽に飲まれていく

出来るだけ優しくて
バラバラな想いで

音のない一瞬に空が
鼓動を溶かして
内側に脈打っていく

出来るだけ優しくて
不確かな希望を

出来るだけ悲しくて
遠すぎる空に浮かべよう


立ち上がり深く息をして
右足 踏み出す
水溜まりは まだ淡く
揺れたまま
逆転した世界は どしゃ降りの中


誰のせいでもなく
ただ 羊が過ぎ去った
僕の歌



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