インモラル/三田オコジョ
 
私はわるいひとだから

すきになっちゃだめだよ

そういったとき あなた

おれもだよ

少しして、足すように

きっと、そうじゃない人なんていないよ と

声に優しさをのせて いってくれた。

密着した背中 はじめて許されたような気がして

少しだけその優しさを好きになりかけたことが

こわかった。
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