枝先/まーつん
 
えながら

孤独は 大地に似ている
誰もがいずれは 歩まねばならない場所
時間と空間の魔法が 僕たちをバラバラに 引き離した
この世界に まき散らされた あらゆる可能性を孕んだ 無数の種 

人々の心は 例えるなら
裸の樹が広げた 無数の枝先
空に突き刺さった その視線の先に
僕らを 足元から繋げている 幹の姿が 映ることはない

それは 孤独という名の 幻想
僕たちにとっての 真実

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