永久欠番/
はだいろ
ぼくのパジャマに
お母さんが縫い付けてくれた
背番号
ぼくの好きだった数字は
2
曲線と
直線のラインが
きれいだったから
お父さん
お母さん
夢の中の授業参観では
ぼくは
真っ先に手を挙げて
夕ご飯がどんなに嬉しいかという
詩を読んだ
先生は
涙ぐんで褒めてくれたね
もう袖の通らない
あのパジャマ
どこに行ってしまったんだろ
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