雪のベール/
朧月
雪さえも
贈り物に思えた頃
受け入れることが自然だった
いつからか逆らいできた傷を
かばって不自然になった
雪は真下に降らないで
舞うときもあるのに
ただ我が身を試す道具に思えて
人はコートに身を隠す
今朝早くに訪れてくれた
雪はもう消えていて
私の本心を
隠してくれるベールなど
ないのだと知る
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