ソフィスティケイテッド/津久井駒彦
々として潸々
肋骨を手折って丁寧に数える君 日付は煌々として皓々
口のなかに淡い苦み 恍惚 選ばれた存在の特権
合理性はこどもたちの甘い愉楽 揺らぐ 認識の渋みは時間をかけて抜いておかなくちゃ
ロリヰタファッションの傭兵たちは 意味の鉄条網をやすやすと飛び越える
イメージを飲み下して 口直しのコーヒー 隠し味にクロロホルム 白昼夢
突然の雨が火照る指を伝って 繊々 潺々 閃々 さらに君は眼球で空を知る
おかえり 最適化された悲しみをぶらさげて 思案は眇々として渺々
嘔吐は終わり
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)