金曜日の書庫/うわの空。
 


曖昧に融ける
金曜日の書庫に、は
ぼふん、と
イマジンに道が出来る



置き去りの教室で
靴をそろえたら、逝く
放課後の倫理に則して
ティーをたしなむ彼女は
金曜日の書庫と、
相愛である
が、故に

ぼふん、と
イマジンに捧ぐ

彼女の指先は
微睡むことも知らず
頁をめくらないことが
むしろ罪、である
か、のよう


僕、の
膨張を止めて、
淡い闇に気配を溶かして
うずくまる想像の
肩を叩く
暫く、席を外してもらう、
から


僕が、
その罰を受ける


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