No. No./フクロネヅミ
 
重量感を見せつけてくれる それが好きで も一つ増やそうか どうか 自慢や自惚れはいけないな 手芸や日曜大工や 綺麗にする時間や 食事の時間や そこに君を持ってくるのだから その日は二人きりで誰にも会わずにお茶をしてみたい 特に用意していない話題を無理に出して 取り繕う時間と 席を立ちたい君を何度も引き留めて じれったく 君の焦りと自分の好奇とを ねっとりさせて 触って 触って 触って ここで このなかで 素手で 視覚で 時間をかけて 体を拭いて 背骨をなぞって もうそろそろ 君が君じゃなくなる
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