ニ色刷りの本/
朧月
世の中がすきと嫌いの
ニ色だったら簡単だけど
その分あじけなくなるうすっぺらいね
大丈夫って言葉が軽くて
あたしの口がぱくぱくするの
君が言うはずだった言葉も
とんでいっちゃった
冬ってだけで
さみしくなるから
うどんでも コーヒーでも
カイロでもいいじゃない
なのに
ヒトの温度にすがりたい
君の笑顔にひたりたい
それしかだめっていわれたい
お前じゃなきゃ って
どこまでいってもヒトとヒト の
境界線をふみこえて
手を伸ばしたら
明日になる
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