冬とケロイド/
いかりはじめ
寂び寂び 錆(さ)びしひ
うつくしひ おひしひ あなたのケロイド
麻酔のきいた手は わたしの手ではないようで あいせそうで 口づけをして くわえて ほほをなでさせながら
やりおえた顔 あなたを連れ去つたサンタの 不在
冬将軍は暴君でした 夜をこえ 朝をこえ 星をこえて 制止するものはなく すべてのケロイドに 自由にアクセスするわたし
戻る
編
削
Point
(8)