空気/アヤメ
あなたを包むこの空気が
ずっときれいであるように
わたしを包むこの空気が
ずっときれいであるように
名もない朝焼けが
空を包んで 夜明け告げたとき
あなたとわたしは離れずに 同じ月を見上げてる
自由な風が雲を取り払って
太陽が顔をのぞかせると 洗濯物の夢は流れる
この星以外に命があったとしても
きっとあなたを選んだと そう言い切れる静かな午後に
通り雨が あなたの不安をさらっていった
吸った空気は誰かの心
あなたの命がわたしに生きる 冷たい星空の下
ただただ そこにいるだけで幸せな そんな一秒の喜び
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