詩作/あやとり
呼吸のように身近に
乱れた髪を解きながら
尽きることのない
このたわいもない言葉との戯れ
細い声で囁き
地上を埋め尽くすさんばかりに
尽きることのない
このたわいもない言葉との戯れ
あなたの心に響くかしら
あなたの言葉に絡むかしら
夜更かしする価値があるかしら
そうまでして記号論的意味を
見つけるべきだろうか
スプロール
エントロピーは増大する
新しいページを埋めてゆく
尽きることのない
このたわいもない言葉との戯れ
そして結局砂となって
風に巻き上げられ散っていく
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