河川敷/
mad.rabby
過去と今のギャップに殺されそうだ。三浦さんは大きな滴をこぼした。
なぁ、ほんと、働きたくねぇよなぁ。
夕焼けが夜になっていくのを、ただぼくは見つめて、深いため息をついた。
三浦さんは川に投げ捨てた携帯をすくい上げ、悔しそうに握った。
明日がまた今日もやってくる。
明日がまた今日もやってくる。
携帯のバイブが鳴って、画面に店長と表示される。
通話ボタンを押した先にあったのは、三浦さんのよそよそしい「お疲れ様です」という声だけだ。
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