Opus i <ffffff>/徐 悠史郎
 
「何」に似ることなく
私のように
ぜろ、
萌えきった芽に啄ばまれていく……

    (だから言語野いっぱいに  脳
とおく・はざま
    ページと砂の合い間で
すべての片翼の鳥は(いま)
       一本の線になった

         咽喉の奥に突き出た

             ペニンシュラ、視界の
                 横に 灰色の
塩でできたトルソと
    並列に。(上空で鳥たち
       (の在りし日の嘴が
      (世界線を俯角に越えて
     (壁 咄嗟のめまい、死火山

……………………、 と、………………、)
                   闇から
膜へ
うら、に敷き詰められた眼球の高い稜線を
かすれた手がくぐり抜けていく
きみの肉字体/半島 地に堕ちた芽吹き
「生まれたときに挿された」
を硬く 手に。















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