秋の罪/攝津正
二千十一年十一月
四日金曜日
おやすみを 君に言うのは 寂しくて いついつまでも 話していたい
毎晩も 君の声だけ 聴きたくて 電話しようと 思うがやめる
何故君が 俺を愛すか 分からずに 鏡を見ては 首を傾げる
「俺」なんて 言ってる自分が 嘘っぽく 一人称を 使うに迷う
gayだから 一人称が 分からずに 「自分」なんかで 済ましてしまう
六日日曜日
僕はただ君のことだけ想うから君も僕のことだけ見てて
逞しい君の体を想うたび僕はほっぺた赤らめている
君の腕筋肉ついて堅いから触れたときには安心できる
僕はただ君の心が欲しいから君の
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