ピンボケ/灰泥軽茶
 
ピントの合わないこの感じが好き

行っては戻り回り道

落ち葉が綺麗で下ばかり向いて歩いているから

行き過ぎてしまったよ

まだこんな時間なのに

夕焼けが繊細な色合いで空を幾重にも塗り重ね

薄く伸ばし仄かな夜の到来を告げる頃

街の風景が切り絵のようにノスタルジックに

カタコト動きはじめ

張り巡らされた電線からメロディが奏でられると

スキップしながら家路に向かう




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