ちょっとした疑問/salco
 
かに今も
東南稜でビバークの加藤保男も蓑虫さながら吹き飛ばされ
一体、何の為に個体の死として在り続けているというのだろう
今日は北風が吹く
耳殻の軟骨が冷えて、まるで魚の骨であるかのようだ
AKB48の東京は、1万3千回目の冬だ


{引用=植村直己 最後の交信;「わたくしがいるのは・・・サウスピークから・・・。ずっとトラバースして・・・標高・・・えー、わたくしもよく分かりませんが・・・
約2万・・・2万、2万フィートです。どうぞ。・・・2万、2万、2万フィート」
加藤保男 最後の交信;「えー、寒いですが頑張って、明日の朝を迎えたいと思います、どうぞ。・・・その必要はありません
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