ブロックフィッシュの背びれ/в+в
 
障りなあこがれに
デニーの安物の鼓膜は
すぐに破られた

いつまでも屋根の上で
笑っているわけじゃない
\"ブロックフィッシュの背びれ\"
その言葉はまるで
ウィーニーの為にあるようなもの


ひび割れた海で椅子を抱く
おかしな色をしたデリラは
死んでいることに気付かない

片足ブーツに欠けた四本指
両目があった場所には
文字の書かれた丸いプレート
片方には\"真実を失え\"
もう片方には\"自分の目玉を茹でろ\"

だけどそれを気にする奴なんて
この町にはいないさ

背骨のない雨蛙が
首吊り草の色に変わる

ほら心臓売りが始まるぜ

ウィーニーが屋根の上で
本気で笑っている
赤い服の小さなウィーニー
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