anymore/ガリアーノ
伏せた睫毛に馳せる嘘私の恋は気丈の空論喩えあんたの舌が二枚でも
右手で繋いだハイネケン喉仏が上下するさま唇に出来た白い髭噛む
指先が確かめるように這う輪郭取り繕うことなく柔い表面
シャツの袖捲くっただけで摑む恋賞味期限は知らない振りで
白い肌思ったよりも透き通り「あたしがすべてと言い切ってくれるの?」
ネクタイを選んで締める快感を今この時点で味わいつくしたい
黒髪が靡いた瞬間育つ恋きっとあなたは知らないままで
もういやだ恋なんて二度としたくないそれでも惹かれる無精髭が憎い
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