蘇る亀/灰泥軽茶
 
ほんのひととき

眠りから覚めた亀は

こんなに長く生きてきたけれど

これが死であったら

どんなに心地よいものだろうかと

そして再生される私の肉体は

これほどにすがすがしいものなのかと

甲羅から手足首を精一杯のばし

池に浮く

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