「こじつけ」、それから問いの終わり/kaz.
 
題そのものの解消を勘違いしてしまう。前者は実践的で、合理的な選択が求められる。後者は、問題そのものを分析することによって、問題の意味を摩り替えたり、相対主義によって問題との距離を置いたりする。問題の出所、つまり倫理そのものへの批判を行うのである。

構造上の同型性が見られるものとして、存在理由への問いが挙げられる。「私は何故存在しているのか?」と問い、こじつけであれ、それに何らかの回答を与えることができた人は幸運である。これは前者に該当する。問いそのものの意味を分析し、問いが何のことを言っているのか、それぞれの語が何を指しているのかを分析的に読み取り、形而上学的な解答を与えたり、錯誤に陥ってい
[次のページ]
戻る   Point(2)