消しゴムの詩/森未
小さくなっていくこと
悲しいと思ったことはなくて
けれどいつか
君の小さな手で
拾ってもらえなくなるのだと思うと
それはとても悲しいことみたい
君はとても
ていねいな人で
きっちりペンの向きをそろえてしまって
キャップもきちんとしているから
それがささることもありません
僕もきちんとカバーをつけてもらっているし
ほんと、なんの問題もないんだよ
僕は君の間違いを
小さな消しカスにするのが役目で
消さなくてもいいのになあ
と思うようなすてきなことばや落書きだってあるんだよ
それでもすぐに消しちゃう君に、もう少し自信があったらな
君との時間があと少しでも
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