珈琲ガム/
かいぶつ
ガムをかみ
かなしい時間をつかまえた
大人っていっつも
こんな気持ちなんだろうか
いっそこのまま
九九でも唄って
神隠しに遭いたい
半ズボンに
両手を突っ込んで
味のしないガムを
飲み込むことにためらい
日が暮れる
スクールゾーンの
時間指定外
空缶を
思いきり蹴っとばす
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