白い狂気/
faik
るなら最初から
私のことなど気に留めず
顔も見せずに去ってくれ。
いよいよ、狂気はにべもなく
藍の窓辺に、頬杖をつき
ついに、なんの、事も起こさず
朝という名の失望の、果てへ
勝手気ままに、一晩中
悩み悶えた、私のことなど
誰がどうして知るものか
どうして伝えられるものか
東から来る太陽は
今日も清かに平和を謳い
散らかり続ける願いのほとりを
まばら、まばらに照りつける
白い狂気に似た、顔で
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