帰路/
菜穂
夜風が冷たく包む
誰かの悲しみと哀愁をさらった風は
私の心を吹き刺す
いくつもの思いは
私のココロと解け合い
人の温もり感じてた
忙しく過ぎ去った
それぞれの生活
小さな幸せ
皆眠りについた
花も土も
漂うのは様々な記憶
温かな気配
誰かの吐息
帰ろう
誰かの待つ場所へ
探そう
私が私でいられる場所を
戻る
編
削
Point
(3)