蛍光灯/もずず
 

空だとか
雲だとか
風だとか

宇宙の真ん中で

なんだかよく
立ち止まる

胸を突き破って
手が何かを
ほんの僅かな何かを
掴みたがっている

刹那
涙が溢れて
また目的の何かを見失う

蛍光灯の一本が
切れかかっているのが目に入り
こっちの世界へ引き戻された

わかってるよ
嘘だと
たくさんの嘘があったのだと

くたくたになった脳みそは
まだ休まない

大きく伸びをして
携帯電話を閉じよう

わあと
叫びたくなる衝動
堪えたら

また涙



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