蛍光灯/
もずず
空だとか
雲だとか
風だとか
宇宙の真ん中で
なんだかよく
立ち止まる
胸を突き破って
手が何かを
ほんの僅かな何かを
掴みたがっている
刹那
涙が溢れて
また目的の何かを見失う
蛍光灯の一本が
切れかかっているのが目に入り
こっちの世界へ引き戻された
わかってるよ
嘘だと
たくさんの嘘があったのだと
くたくたになった脳みそは
まだ休まない
大きく伸びをして
携帯電話を閉じよう
わあと
叫びたくなる衝動
堪えたら
また涙
戻る
編
削
Point
(6)