誰も知らない/森未
 
となりで寝息をたてる君が
本当に君なのかと
疑う夜

このまま眠ってしまえば
二度と目覚めないのではないのかな
とか
(まあそれでもいいんだけれど)

太陽なんてなくって
何かの容器(いれもの)の中で
あくせく動いて傷ついて
それを誰かが上から
にやにや笑って見てんじゃないかって

今日はこの星を落とそうっていうゲームで
どこかめがけて落ちてく光見上げて
「願い事三回」
なんて馬鹿らしいのかも

君やあの子や彼は
今日わたしに話しかけるように
決まっていて
わたしだけがそれを知らないんじゃないかって

素敵な疑いたちが
ぐるぐるとわたしの周
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