サッド ソング/こういった
 

薄明かりが
告げる未来は
電池切れ

時計は
もう
止まったまま

留まった錯覚の僕らが

紡ぐ歌を
鉄の匂いする裏側
向こうの誰かが
哀しさを
紛らわしながら


らららららら


沈黙は負けだって
(何に?)
知る必要ないよ


らららららら


午後から脈打つ太陽と
些細な記憶を縫い泳ぐ魚

ビルの森
射す光 浴びながら
長い睫毛に引っ掛かる音符


向こうの誰かが
その向こうの誰かも

鉄の風 吹かれながら
足元のHappyを見つめる




戻る   Point(0)