離人症/GrassRoots
 
最近離人症が治ってきて気づいたことがある。
どういう風に治っているかというと、朝起きて「ああこの身体は俺のものだな」と再認識するといった具合である。
それは別に離人症の治癒過程では無いといわれるかもしれない。
しかし私の意識は一体夢の中でどこへ行っていたのだろう。おそらく精神の中にばらばらになって、それ自身意識とは別の体系を形成していたのだろうか。しかし私は夢の中で離人症の特徴である自分が自分で無いような経験をしているわけではない。覚醒の瞬間、「戻ってきた」と言う感覚がぼんやりと私の意識を支配するのである。
その現象だけが私が自分を離人症(だった)と同定する理由である。
夢はかなりの部分
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