ただいま/
はだいろ
んが笑ってくれるなら、
ぼくは、
喜んで死んでみるべきなのだろうか。
でもぼくは、
例えば、自分の父親が、
自分のために、
死んだように生きることを、
一瞬でも望んだだろうか?
いや、いや、いや、
そんな話じゃ、ちっともないんだ。
生きるって
厳しい
そして淋しいものだ
ひとりの部屋のドアを開けて
はんぶん透き通った幻に
ただいまと声を投げてみる
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