夜の始まり、昼の終わり/空中分解
太陽が血を流し
邪悪な夢をばらまいている
裸の夜は孤独を空に
亡霊の昼は日陰で眠る
虚ろにみえる遠くの人影は
思い出の中とその外を行き来し
手を振る過去は泥の舌で
置き去りにした未來をなめ回す
燃え上がる都市の中心で
意思なき意思は微かに触れあい
即物的な情熱を注ぐ
刹那に
そして永遠に
崩壊を意識した瞬間ぼくらは
道を踏み外し
どこまでも遠くまで
目を覚ましているだろう
ぼくらを見失うほど暗い夜明け前に
耳をすましているだろう
何も見えず
何も聞こえないとしても
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