かるでら子の枯渇/
 
遊覧船の幽霊、と、融解、

湖、そう、湖だ

おまえは笑っている。
糞尿の中、で、も、
安楽を光らせている。
だがおまえは、泣いていやしないか
その乱れた髪は、乳白色のともしびではないのか
だがおまえのその頬は、誰かのドラーンで塗られてはいないか
あばずれよ、銀貨の、皮膜の女よ

おれは、雨になったつもりで
どもっている、間隙
うなっている

いちばんほしいのは、水の向こう

おれは、ともしびに移った
おれを見ている
夜は、血便のようだった
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