かるでら子の枯渇/
鯉
遊覧船の幽霊、と、融解、
は
湖、そう、湖だ
おまえは笑っている。
糞尿の中、で、も、
安楽を光らせている。
だがおまえは、泣いていやしないか
その乱れた髪は、乳白色のともしびではないのか
だがおまえのその頬は、誰かのドラーンで塗られてはいないか
あばずれよ、銀貨の、皮膜の女よ
おれは、雨になったつもりで
どもっている、間隙
うなっている
いちばんほしいのは、水の向こう
おれは、ともしびに移った
おれを見ている
夜は、血便のようだった
戻る
編
削
Point
(1)