半身/石川和広
 
僕の魂は
半分焼け焦げている

弟は半分でも大丈夫
と云った
なつかしい声がした


腎臓だって、ひとつだけでもいけるし、片まひの人の介護したけど街までいけたしね

僕は少し冗談を混ぜた

ふたりで笑った
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