制とする時/狩心
 
片赤裸々に光り滴る、岩のような不遜の非行危殆、受胎、死して尚、俺たちは渋滞、
鮮やかな礼拝堂で獣医が負傷した獣を探し回るが、辺りは人というものの屍の累々ばかりが盛り立つ縫い針の山
獣は
鮮やかな礼拝堂内部を捨てて後ろを振り返りながら前を見ずに地平線に向かって走り続けるエネルギーの木霊
密かに細胞は朽ち果てている
刺繍はわずかな死相の脳内の地図の飢え、その震えに自由が利かなくなっても
意図と意図の間に糸を通す詩集、死臭が聴こえて、
我々は塗られたボロ雑巾の旗
掲げて、
時の綻びを許していく
戯言が!
お前にはまだやるべきことが残されている
サガ制 - 探 S a ィ ィ ィ
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