俺の心にはいつも/
番田
街の中に確かなものは何もなかった
生きていることだけ
長いぼんやりとした毎日の中を
ぼんやりと 糸を 伝うように
忘れられたらと思う
今までのぼんやりとした苦しみの類を
私の見ている頭の中から
*
日々はいつも疲れていた
疲れることなど何もしていないのに
けだるさが体の中に降り積もる
そうして 忘れていくのかもしれなかった
本当は どうでもよかった
自分がここにいさえすれば
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