ぼくは電話で話したかった/天野茂典
 
 そのためにはぼくも少し心がけをかえなければならないだろう
  自己中心的なものはいつの時代も嫌われる
  いまの孤独地獄から這い出すためにも
  ぼくはひとつの決心をしいられるだろう
  そうだもっと声をかけることなのだ
  そんなお世話は迷惑だ
  思われるかもしれないがぼくはそうする
  これはいまぼくがリハビリで通っているデイケアで
  習ったことだ 天野さんの斬新な発想やご意見のお陰で
  デイケアが生き生きとなっていると思います
  誕生祝の寄せ書きに書かれたスタッフの主任の言葉だ
  自慢かもしれない それはそれでいい
  声をかけるということが
  けして迷惑ばかりじゃないことを知ったいま
  ぼくは忍野八海の湧水
  のように澄んでたえることなく
  湧き出していよう


           2004・11・21

 

    
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