ホワイト/健
ふと 意味もなく
怒りに憧れたりしながら
+
新聞と牛乳の後ろで
朝が順番待ちをしている
それをあえて無視して
ベッドの上で 鍋の中身に思いを馳せる
今日混ぜられるのは どんなものになるだろう
横たわるシーツはひどく汚れていて
一言では表せない色をしていた
始発列車が遠くで悲鳴をあげている
+
緑豊かな景色が住む街を
修正液を持って歩いていく
涙が出るような
絡み絡まれ混ざりあった歌声を
耳の中に放り込みながら
+
もう必要のない瞳を
シチューの中に浮かべて
転がる日々を
すがるように追いかけて
食べて食べて食べて
今日も生きている
色は変わり続けている
+
色は変わり続けている
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