Idea/アヤメ
 

声が重なる教室の中で
重力に負けたコンパスが 滑って手に刺さる

どうしようもない自分の静けさ
急な空洞を埋めるように 自らが流れてきて
小さなかさぶたを作る

わたしのことはもう見放していたけれど
いつも生きている証はわたしが作ってる
事の遠くにはもう一つ
生きている限りいつもわたしがいるんだって

肩を落とすあなたの癖が
いつにもましてきれいに見えた
その心を表すあなたは 本当にわたしのものなの?

街中で手もつながないけれど
心はつながってるってずっと信じてる
でも時々不安になるんだ

わたしのことはもう見放していたけれど
いつも生きている証はだれかが作ってる
それがあなたであるなんて
保証はないけれど いつもあなたを想ってる

絵文字も言葉も表情も
大昔の学者が言ったことも
それよりも自分の意味を信じたい
それよりもあなたの意味を信じたい

誰もをもう見放していたけれど
いつも生きている証はあなたが作ってる
だから今からあなたのことを
誰より大切にするって 私が証します

戻る   Point(1)