ひとりぼっち/アヤメ
誰もいない荒れ野に わたしはひとりぼっち
月の表に立っている 今わたしはひとりぼっち
重力のないところで計られた ひさかたの光
空気も水も 温もりもない わたしがひとりぼっち
辛いとか苦しいとか しょっぱい甘い気持ちは全部
星の上にあって 神様が宇宙にしまってくれる
わたしはひとりぼっち 今みんなの涙を抱えてる
地球の裏側に立っている人は わたしの足を支えているの
そんなあなたに会いたいな
足元にあるマグマを手ですくって頬ずりする
心臓に深く深く針が刺さって
どこかが良くなる前に血だらけになりそう
どろっとした見るあてもない物の中で
わたしはひとりぼっ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)